人気ブログランキング | 話題のタグを見る

沖縄生活&子育て日記


by keikolilac
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

都市伝説が生まれるとき

Fw>協力願い

協力願いです
浦添市**のマックスバリュー近くの**公園で、小学校低学年の子が夕方、拉致されたようです。
*川でも未遂があります。
赤の軽自動車
*7**
情報あるかたは浦添警察署までお願いします
今、知り合いから来たメールです。もし良ければ仲間にメールを送って貰えますか

というメールが昨夜友人から送られてきた。
場所は二つ隣の小学校区、職場のすぐ近くだ。
このあたりは小学生を抱えた親戚も住んでいる。

事実関係を確認していないことを付け加えて、親戚にメールを転送してみた。

まもなく親戚から返事のメールが来て、昨日起こった本当のことであること、通報を受けて学校へ連絡があり、周辺の学校側で行方不明児童がいないか確認したが、連絡がとれない児童はいなかったこと、を教えてくれた。

どうやら、帰りたがらない児童を親戚が車に押し込んだところ、見かけた人が通報した、ということらしい。
それを聞いて安心。
多少の不気味さを感じつつも、「他人の子供のこともしっかり見守って、変だと感じたらすぐに通報してくれる。情報もすぐに地域で共有している。子育てしている自分たちにとっては周囲の見守り、連携ってありがたいなぁ」なんて思っていたのだが。

今日の朝刊を見てびっくり。
浦添「女児拉致」連鎖メール
まさにこのメールのことだ。
うちに来るくらいだから、地元はもっと激しいメールのやりとりがあったのだろう。
このメール、最後の行の「今、知り合いから来たメールです。もし良ければ仲間にメールを送って貰えますか」がキモだ。
私も誰かに転送しなくちゃ、という脅迫感に駆られる。まさにチェーンメールだ。
実際自分も送ってしまったわけだが・・・。

こうなってくると、手放しで「ありがたや・・・」なんてのんきなことは言っていられない。
良心に訴える文章を機動力にして情報が独り歩きし、たくさんの人が操作されている。
こういうことって他にもありそう。
たとえば「あそこのスーパーでOO日に買ったおかずには薬が混じっていて病人がでた。お宅は大丈夫?」とか。(想像力が乏しくてそういう例えしか思いつかんかった)
一見良心を刺激しつつ、でもよーく考えると誰かを陥れるような強い悪意を持ったチェーンメール。

「ピアスをあけたら白い糸が出てきて、ひっぱったら死んでしまった」なんて都市伝説。
誰でも聞いたことがあるはず。

恩田陸の「象の耳鳴り」の中に、都市伝説を扱った短編「魔術師」というのがある。
一見ばらばらに見える四つの都市伝説が、実は互いに繋がって影響しあっていて、それが連鎖して事件が起こっていく、という内容だった。
都市伝説なんて、誰かが傷つくものでない限り、面白がって笑っていればいい。
でも、それが誰かの意図によって作られた場合、現代では結構大きな力を持つことは間違いなさそう。
情報って形がないものだけに得体が知れない。
by keikolilac | 2007-07-29 14:58 | などなど